10月3日、窓から洗濯バサミを落としてしまって、いつもならまず外に出ない
仕事前の慌しい時間帯に拾いに行かなくてはならず、心の中では舌打ちしていたのですが。
戻るときに階段を上がりながら、ビル解体後の空き地の向こうに、虹を発見してびっくり。
本当に時間がなかったのでその場からしか撮ることはできなかったけれど、
休日だったらタワーの下にある本家の屋上まで走ったのに…と残念ではあるものの、
水が溜まっていたので引っ越すまでの間は定番になっている逆さタワーに虹まで撮れた。
タワーだけならほとんどデジカメで簡単に撮っている風景たけど、
この日はせめてと思って、フィルムだけは詰めて両方で撮ってみました。
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6日。
約1年、特に今年に入ってからは義理の両親と4人、24時間体制で看護してきた愛犬(モカ)が、
前日からいよいよ食べることさえできなくなり、この日予定していた外出は取りやめ、
1日家でついていることにしました。とはいっても、もう自分で動くこともできず、
一時期は家族全員が参ってしまうほどだった叫び声どころか鳴き声も出ず、
この時はもう一緒に寝るくらいしかできることはできなかったのですが。
それでもそんな状況に息が詰まって、1時間ほどごくごく近所を散歩。
時期にしては暑い日が続いていたせいか、花がけっこう咲いていたのが印象的でした。
やはりどこかぼーっとしながら歩いていたらしく、途中、視界に入ったオオスズメバチに
吸い込まれるようにふらふらと近寄っていってしまい、危なく引き返しました。
写真を撮るせいもあって、見慣れないものに無意識に近づいてしまう癖がついているようですが
今でも、思い出すたびにぞっとします。まるでロボットのように大きく、どぎつい色形の蜂でした。
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8日。
前日は夕方や夜に友達がモカに会いにきてくれたりしたのですが、
食べないとはいえまだそこまで衰弱しているようにも思えず、
起きた時は仕事に行こうと思っていたのですが、その十数分後には、
ほんの少し苦しそうに鳴いたあと、モカが息を引き取りました。
5分ほどで家族全員と友達2人が集まり、みんなに見守られて。
あれだけ大変だった介護期間が嘘のように、静かできれいな最期でした。
フィルムを現像してみると、ちょうど最初のコマが虹、最期のコマがモカで、
まさに虹の橋を渡って行ったような偶然にびっくりです。
お気に入りのぬいぐるみたちに囲まれて。
みんな子供の頃から、特に白いクマのぬいぐるみは18年近く一緒に遊んだ友達です。
18歳の誕生日まで2か月を切っていましたが、がんばりすぎるほどがんばって、
本来私たちが悲しみにくれるはずだったこれからの月日を、
体力も気力も限界近くまで介護するという形で過ごさせてくれたのだと思います。
リアルだけでなく2001年からはじめたモカサイトなどネットを通じても、
本当にたくさんの方にかわいがっていただき、驚くほど顔の広い柴犬でした。
長い間、ありがとうございました。
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