ここはどこ?
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3日に続いて、今まで延ばし延ばしにしていた地区、泉岳寺へ。
バスを予定してわざわざ時間に家を出て、しかも走ったのになんと間に合わず。
バス停が、今まで一番撮っている新広尾公園、小山町付近だったので、
次のバスまで時間を潰そうと歩き始めたら、結局そのまま歩く気になってしまった。
歩く気になったもう一つの大きな理由が、ナビウォーク。
その日の朝、ふと登録してみたのだが、早くその機能を試してみたかった。
結論・・・。
貧乏とはいえ、月額210円を出し惜しんでいたこの6年、返してくれ!!
・・・というほど私の散歩には便利な機能だった・・・。
まあ、地図を見て、行く場所を決めるようになったのは途中3年ぐらいだし、
それでも知らない場所に行くことより、知っている場所を撮ることのほうが圧倒的に多いし、
まったく使わない月もたくさんあっただろうから、
タイミング的には逆に良かったのかもしれないけれど。
むしろこれから最大限に活用できそうなのが嬉しい。
ネックは電池のもちぐらい。これからはipodだけでなく携帯の充電も気をつけなくては。
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さて、ナビに従って魚籃坂を上り、伊皿子を過ぎてまずは泉岳寺駅へ。
出た出口の真向かいが、ずっと気になっていた「大木戸跡」だった(写真は大木戸跡から駅を見て)。
さらに伊勢久さんというお蕎麦屋さんの隣はかなり広いパーキングになっているのだが、
そのぐるりを囲む塀がかなり年代物の瓦葺きの土塀。以前何があったのか非常に気になる。
駅裏には、不気味なほど巨大なマンションと、3階建ての古い木造一戸建てが・・・。
どちらかに住むとしたら迷わず後者。寫眞製版という素敵な看板が出ていた。
我が家もそうだが、震災対策もあって、築40年以上の木造家屋は、
10年以内には姿を消してしまうだろう。仕方のないことだがとても寂しい。
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さて、ここからがナビ本領発揮。
すでに「開発」も進んでしまったようで駅周辺にはあまり撮るものがなく、
地図で気になっていた高輪地区の番地を登録、ナビスタート。
その威力は恐ろしく、入り組んだ場所へもすいすい誘導してくれる。
おかげで自分がどこをどう歩いているのか逆に分からなくなってしまう。
以前プロの運転手をしていた友人が、車でもカーナビより携帯のナビが断然便利、
だと強く言っていたのを、今さらながらに納得する。
規模は違うがこちらも大きなマンション。
ただ、この年代の建物には圧迫感を感じない。
すべての物の価値が今よりも高かった時代、すべての物は今よりも丁寧に、
利益ではなく、愛情すらかけて大切に作られていたのだと私は思っている。
ところで1枚目の場所は、ナビではなく地図で見て行った場所なのだが、
ちょっとした裏道かと思っていたらとんでもなかった。
途中からすぐに、そこが東京だとは思えない空気が漂い、
時間ばかりか場所の感覚まで狂いそうな不思議なゾーンになっていた。
さらに驚く発見が。
ふと視界に入ったのは、三重塔だった。
泉岳寺をはじめとする寺町なのでお寺が多く、ここも知る人ぞ知る・・・なのだろう。
自分は(帰ってから訊くと、麻布が地元の旦那さんも義理の母も)知らなかったが、
いつかの鎌倉の六道地蔵のように、知らずに行き着いた時の方が感動はなお大きい。
ましてや私がしている歩き方だと、裏へ裏へ、細い道へ細い道へと行くだけに
そんな場所を見つけるときはほとんどの場合、裏玄関や裏階段から入っている。
するとますます、その場所に出たときの驚きは大きい。
ここのお寺は塔だけではなく、本堂、蔵、すべてが古く美しく由緒がありそうだった。
帰宅してから地図を見ると、お堂の裏には池がある。
この辺りも、歩いていて非常に暗渠を多く見かけたので、池があっても不思議はないが
できることならぜひともその池を見てみたいものだ。
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そして今回のもうひとつの収穫がこれ。
6年で区内の住宅地はほとんど歩いているが、旧町名の札を見たのはこれが初めて。
町を歩いて細い路地を入ったその先に、どんな過去が見えるのか、そのワクワク感、
ドキドキ感を味わうことはもう無理なのかもしれないと思っていた矢先。
高輪台・泉岳寺散歩では、嬉しい発見があった。
ここのところ、カメラはニコンとコンタックスのSTを修理に出しているので、
動作が不安定なアリアの出番は少なく、専らF-1を使っているが、
近距離での撮影でピントが合いづらい。
そしていよいよ、港区に別れを告げる時が近づいている。
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