三月櫻
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桜吹雪の中の卒業式というイメージがあるが、
実際には東京の桜の満開はだいたい3月終わりごろから4月上旬にかけてだ。
今年は例年より10日も早く、しかも咲き始めからあまり気温が上がらないので、
見ごろの期間の長さも異例らしい。
仕事の休みが土日だった以前は本当にタイミングに泣かされたが、
週休4日の今となっては満開の曜日はほとんど関係なく、
天気だけが関心事である。
毎年書いていると思うけれど、本当に桜を撮るのは苦手で、
といって撮らずに見過ごす勇気もなく、結局毎年、悪あがきで撮っている。
それで毎年違うことをしているのだが、今年はフィルムやレンズに頼らず、
シンプルに、桜の良さをできるだけ表現できるように撮ろうと思っていた。
イメージは晴れの桜だった。
それがこの天気。満開になってからの東京は曇りが多い。
土日は日中晴れ間が出たりもしていたが、撮るなら平日と思っていたので
週末は見送り、月曜日の早朝にターゲットを絞っていた。
残念なことに出かけたときから雨がポツリと落ちているような天気だったが、
空の色は悪くなかったので、降るなら降ったでいいや、と心を決めて出発。
今年も地元の桜、子供のころの遊び場だった小さな児童公園と、
当時の家の斜め前だったお寺にある、けっこう古く立派な桜を狙っていた。
この児童公園も、おそらくそのお寺の敷地だと思う。
物心ついてからはじめて認識した桜は、このお寺と公園のものだった。
月曜日の早朝だけあって、さすがにどこに行っても人の姿はほとんどない。
今までで一番、落ち着いて桜を撮ることができた日かもしれない。
まだ時々ポツリと雨粒が落ちてくるほどの曇天も、風が吹くと
(桜吹雪まではいかないものの)落ちる花びらや花も独り占めで気持ちいい。
ゆっくり、本当にゆっくり桜を楽しみながらの散歩だった。
帰りに寄った、古川沿いの新広尾公園の桜もきれいだった。
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ずっと昔、夢で見て忘れられない光景があるのだけれど、つい先日、
その話をはじめてネットでしたら、その1/1000スケール的なものに出会った。
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