Retromania(39)
Retromania
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前々回のフィルムも劣化コニカミノルタ業務用だったけれど、
今回は新たにオークションで手に入れたもの。
ある程度年数が経過したフィルムは、保存状態によって「ロット」分けしたいほど
現像した時に違う特徴が出るけれど、このコニカミノルタ(コニカ)業務用は
特にそれが顕著に出るフィルムだと思う(ラッキーカラーは中国製だけあってすごいです)。
国産フィルムは劣化しにくいとはいえ、業務用で低価格だからなのかな。
元々、コニカミノルタのJXというフィルムと中身は同じではないかという噂があって
使い始めた業務用ですが、やはり実際は全く同じとはいかないと思います。
もちろんどんな、なんのメーカー(ワインの畑なども)でも言えることですが、
経験(土や気候)を活かして作るわけですから、技術力がある会社ほど廉価版も
質がいい(そのメーカーの主力商品と近い品質である)のは当然ですよね。
そんなわけで、このフィルムは劣化があれどその劣化なりにとても良く写ってくれます。
JXとどこが違うのかと問われれば、私なら「透明感」と答えると思いますが、
そんな質問をしてくれる人は多分この世界には存在しませんよね。。。
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外を撮り歩くようになって、この5月で10年目に入ります。
特に意識していたわけではないのですが、それに気づいてからは少し感慨が。
写真的にはほとんど成長もなく、ただただ撮りたい景色が失くなってきただけの
時間のように思えますし、熱くなっては冷めていく趣味のようなものとは違い、
これは本当に歩けなくなるまで続けて行くことだという自覚があるので、
自分にとって10年は全然長くもなく、むしろ短いという意識があるのだと思います。
ただ、季節の変化、そして毎年の花々の咲き方の違いにはとても敏感になりました。
例えば今は私の大好きなハルジオンがいたる場所で咲き始め、
ほかにノゲシやタビラコ系、ナガミヒナゲシ、ナズナ、ハハコグサ、ハナミズキ。
1週間前に咲き始めたツツジはこの1週間でほぼ満開になり、
その前の週はどこへ行ってもハナニラが満開でしたし、
満開から二度目三度目の花をつけていた椿たちはいよいよ順番を譲ろうかという感じに。
また、時期だけではなく花の大きさや色も、年によってそれはまちまちです。
今年の花は桜も含めて、ハナニラ、椿、ハルジオン…それぞれ花弁が小さい。
この分だと来月のバラも小さめなのかなと思います。毎年同じバラ園で撮るので、
同じ株でも年によって全然大きさが違うのがはっきりわかります。
一番花が大きかったのは、なんといっても2011年の原発事故直後と2013年。
2013年の記事には自分の手との比較があるのでぜひご覧ください。
家の近所だったこのバラ園はこの時が初めてだったのですが、
翌年はやはり普通のサイズで咲いていたので特別大きい品種などではありません。
さて、私の好きなハルジオンの話ですが、特に注意して見るようになったのはこの時から。
見たこともない濃いピンクと見たこともない大きさで、本当に心奪われました。
ただ今でも悔やまれるのはズームアップレンズを持っていなかったこと。
その大きさが分かるような写真が残せなかったのが非常に残念です。
それから注意して見ると、その年のハルジオンはここまでではないものの
濃いピンクのものが多く、白くても1輪1輪の花がとても大きいのが特徴でした。
思い返すと、茎もしっかり太くてまっすぐで、丈も高かった。
また違う年は蕾は濃いピンクだけど咲いてからはだいぶ色が薄くなったり、
また違う年は蕾も薄ピンクで咲いても薄ピンクのものが多かったり、
また違う年は白ばかりでほとんどピンクを見かけなかったり…。
今年は白の割合が多く、ピンクもかなり薄いピンクで、花びらが若干細いか少ない。
そして今までになく、背の高いもの、低いものとばらつきがあるようです。
我が家の塀に沿って自生しているハルジオンは今年はかなり背が低く、
積雪の時にそこに雪が固まってしまってしばらく融けずに残ってしまい、
咲かなかったらどうしようと危ぶんでいたくらいなので、そんなことが
関係しているのかもしれませんね(実際4株のうち1株は枯れてしまった)。
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39枚すべてはメインサイトにて。
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