test
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このカメラの説明書をオークションアラートに登録して、2年以上。
待ちに待ってようやく、出た!と思えば、その説明書にはカメラ本体、
そしてなんとレンズまで2本、付随していたという…いや、
レンズ2本付ボディーに、説明書がついていたということですが…。
以前、友達の父親がもう使わなくなったこのEXEEというカメラの話になり、
私が興味を示すと、離れて住んでいるその友達がこちらに泊まりに来たとき
わざわざ持参して、しかもそのまま貸すという名目で置いていってくれた。
一応試し撮りはしたけれど、メーターが動かないので露出がイマイチ。
電池はF-1やOM-1と同じMR-9 電圧変換型だったので流用できのに、
そもそもそのメーターが壊れているのか、元々動かないものなのかも、
ネット上に出てくる情報が少なすぎて分からない。
一応「借りた」ことになっているものの、友達は絶対に使わないので
私がずっと持っていてもいいというような状況ではあったけれど、
できれば使える状態にして友達に返したくて説明書を探していた。
キヤノン製にしては驚くほど情報が少ない理由はこのカメラの特殊構造。
レンズは本体に後群が付属していて、前群だけを交換する一眼レフという異色さ。
当然、マウントも機種専用で、交換レンズは全部で4種類しかない。
キヤノン初の開放測光TTL方式、そしてキヤノン一眼レフ初のEE(自動露出)
にも関わらずほとんど知られていないほどマイナーに終わった経緯推測など、
詳細はStudio RUMさんのこちらのページがとても参考になります。
さて、諦めていた頃に届いたこの説明書にはカメラ本体までついてきたので
すっかり埃を被っていた友達のEXEEと交互に電池チェックなど。
最初はどちらも反応せずだったのだが、接触が悪かったからなのか
何度か試していると、動いた!初めてメーターが動くのを見て感動。
動いたのはもちろんというかやはり、新規に届いたボディーの方で、
何度か試すも元々あったボディーはうんともすんとも言わなかった。
電池室を見比べると端子がかなり埋まりかけているようなので、
やはり接触の問題なのではと思う。
そしていよいよテスト。おかげで気分も乗って、久々に1日で1本を終える。
桜田通りから麻布台付近のショートコースで撮るが、半分くらいで引き返し、
レンズを1.8/50から3.5/95に交換して試そうと思っていたのに、
シャッターが進んで(?)、いったん帰ったときにはフィルム残はすでに3~4枚だった。
カメラ動作としてはメーターの反応が不安定で、
何かの弾みで作動しなくなってしまうことが何度かあった。
レンズをいったん外して付け直すとまた動くことが多かったので、
修理に出すときには関係があるか確かめてみよう。
またレンズを95mmに替えるとメーターの動きが良くなったのだが、
ASAのダイヤルはレンズの開放値に合わせる方式なので
これは高照度と低照度が切り替わっているだけだろうか。
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使ったフィルムが期限切れ劣化のものだったので写り自体は良くないが、
ピント精度はいいような気がする。
全体的に、思っていたよりだいぶいい感触だったので、
余話があるときに点検修理に出して使いたい。
なんといっても、このカメラは私と同い年でもあるのだ。
ボディー、レンズ共に状態も悪くなく、結果的に、
1000円にしてはかなりいい買い物をしたことになる。
そうそうもうひとつ。95mmのレンズの口径が62mmなのだが、
何年も前に間違えて買ったまま使えるレンズがなくて眠っていた、
というか口径すらすっかり忘れていたMCとPLフィルターを、
突然何かが閃いて出してみたら大当たりの62mm!
やはりこのカメラとレンズ、来るべくしてここに来たということだろうか・・・。
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ほとんど撮れなかった3.5/95だが、これはまた改めて試すことにする。
中望遠は85mmか135mmしか使ったことがないので、95mmの画角はなんとなく新鮮。
このときの数枚は意外と苦にならなかったので、少し楽しみだ。
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