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2013年2月の投稿

2013/02/24

with HOLGA 4(11)

07

 

久し振りのHOLGA(フィルムは2007/03期限切れ冷蔵・kodak 400 ULTRA COLOR)

 

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どれくらい久し振りかというと、見てみたら5年振りだった。

さすがにもう少し近いかと思っていたのでびっくり。

 

ずっとずっと、使わずに埃が積もる一方のHOLGAと、

冷蔵はまだしも、ふと使う気になったとき用に常温に出してある120フィルム。

たまには使わなくちゃ使わなくちゃと気になりながらも時間だけが過ぎていた。

(もちろん135mmは常時3~40本そんなフィルムがあって、

 その中のT-MAX3200とかネオパン1600あたりがいつしか期限も切れ、

 もうダメだろうな…と思って余計放置する結果になってしまう)

 

今回の400UCは冷蔵のものだったが、感度が400以上だとやはり不安。

全然ちゃんと写っていたのが意外なほどだったが、1本、

常温のままになっているものもある。それが心配だが、とりあえず使ってみよう。

 

さて、5年振りともなると珍プレー迷プレーも出てこようというもので、

まず(コマ的に)1枚目は、何重かもわからないほど多重露光してしまいました。

そして構えれば構えたで、縦位置にして撮ろうとしている自分を何度か発見。

でも何よりもあとからじわじわきているのが、最初に各部点検していたとき、

『これは一体なんだったっけね』って、もう少しで検索しそうになったほど

忘れ果てていたパーツがシャッターだったという衝撃の事実。まさに笑撃。

 

ただ、縦位置のことを呟いたときに、

もしかしたら何か変わるかもよ?

というコメントをもらったのが目から鱗でした。

次回のHOLGAでは、縦位置にしようとしたときはそのまましてみようと思う。

シャッター押しづらそうだし、ブレるだけかもしれないけど・・・。

 

12枚というコマ数は私にとってはとても少なく中途半端なことと、

かといって普通のカメラと両方持って出ても、まず平行して撮れないことが

さすがに今までの経験として分かっているので、

「近場」そして「合う被写体」の条件はここしかない、東京タワーに行った。

 

そして次回は、もっともっと久し振りにWOCAを使いたいなと思っている。

WOCAという機種が出ていた期間は短いのかもしれないが、

タイプでいうと120GF、つまりフラッシュ付きのガラスレンズHOLGAである。

これは当時、ファンが改良して作ったものを製品化したようだ。

 

 

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2013/02/16

さよなら楽園(32)

24

 

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ニコンを使うようになったのがこの1年くらいなのでレンズもまったく知識はない。

明るいレンズが欲しくて、50mmよりリーズナブルだったのでとりあえず55mmにした。

今回は特にライブ撮影という目的のための購入だったので、

5mmでも長いほうが有利だったことも決め手だった。

ただ、この1.2/55には6タイプのモデルチェンジがあり、年代でだいぶ違う。

(6つのタイプについてはこちらのブログが詳しいです)

 

Nikkor S・C Auto 55mm f1.2。

元箱付で程度も悪くなさそうなのにそこそこ安いものをオークションで落札したのだが、

届いてみると想像以上に程度が良くて驚いた。ほとんど使った形跡さえない。

 

Dsc_8526

 

Dsc_8527_2

 

私が買ったものは72年~74年にかけて製造されたタイプ4、

初期型ではあるがタイプ3との大きな違いはマルチコートになったこと、

組み立て方法が変更されたことらしい。

非AiマウントなのでSLRには使えないが、改造は可能である。

 

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この日のコースは麻布台、六本木。

ニッコールの1.2/55で撮った写真がまだアップされていないことに気づき、

撮りに行ったはいいれど、カメラの方に慣れないおかげで巻き戻しミス、

まさかの感光・・・というハプニングも、またしても感光具合が気に入るという・・・。

 

この日目指していたのは、鳥居坂~芋洗坂にかけての裏路地。

ただそこに行く途中麻布台を通ったときに、好きだった空き地、

六本木という土地にしてはかなりの広さの空き地が

とうとうなくなってしまったのを見て大きなショックを受けていた。

 

そこは、私の中では楽園のような場所だった。

 

私にとっての楽園は、人の気配もなく、

捨てられたものたちと、人に見られることもないまま芽生え、

茂り、咲き、実り、落ちて朽ちてゆく植物たちが、

止まったままの時間の中でまどろむように佇む場所。

 

 

そんな楽園が、またひとつ消えていった。

 

さようなら、私の楽園。

 
 
 
 

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2013/02/11

Again(32)

13

 

春よ来い

 

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いつも、その鮮やかな色、絵のような質感、明らかに他のどれとも違う写りに、

このフィルムのスキャンを見た瞬間、世界が変わった気がするほどだ。

催眠術にかけられて、それを醒ますのに目の前でパチン!と指を鳴らされたら、

その、醒めた瞬間に目に入る景色はきっとこんな感じなのだろうな、というか。

これをカラーというならば、普段使っているカラーはセピアである。

 

自分にとってはこの上なく貴重なフィルムなので、残り少ない在庫はバラ用にと、

年に2本を目標に大切に温存しているアグフア・ウルトラ。

滅多に使わなくなってしまった今だから、改めてそう強く感じたのだろう。

 

 

今回使ったのは、1本だけ、2000円で落札した冷蔵保存のもの。

自分が期限内に買ったものはずっと冷蔵保存してあるが、

オークションでの買い物にはそれほど信憑性がないと思っているので

久し振りだということもあってこの1本はバラ以外に使ってみようと、

それでも1年近く前から常温のまま置いてあったフィルム。

できれば遊園地とか、モールとか、色のある場所で使いたいと思いながら、

機会を逃したまま時間が経ってしまったものだ。

 

最近7で4本撮ってみて一番感じたのが、フィルムの表現力。

自分が使っているほかのどのカメラよりも、

そのフィルムの特徴をストレートに表す気がしていた。

それで途中からは意図的に、すべて違うフィルムでテストしていのだが、

そろそろテストから実写段階にしてもいい頃合だし、

普段使っているISO100のフィルムは大体試してしまったし・・・

と、そこでウルトラが標的に入ってきたのだった。

そしてこうして見ると、その印象は間違っていない気がする。

しかもバラはもちろんだが、この、いつもの景色を撮ったときの驚き。

今さらだが、見慣れたものが一気に新鮮な景色に変わるという点では、

このフィルムは普段使いでこそその威力を発揮するのかもしれない。

 

もともとウルトラはアンダーで粒状感が出やすいとは思うが、

写真によってISO100とは思えないざらつきなのは

期限切れの影響も若干はあるのかもしれない。

好みはあるだろうが、私はそのざらつきさえも嫌いではない。

 

 

 

 

 

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さて、ここまで7で撮ってみて、あらためて感じたことをいくつか。

 

まず、使いにくい点。

●レンジファインダーの、ファインダーとレンズが別という構造に慣れない。

こちらに非常に詳しく分かりやすい原理が載っています)

→左手でピント合わせをする際、下からのみしかレンズが持てない。

→同様に、縦位置でのピント合わせがしにくいので横で合わせてから縦位置に。

●さらに、f0.95を装着した場合、レンズがファインダーの一部に重なって、

フレームの一部が見えなくなってしまうので、構図、特に水平を取りにくい。

●露出計も連動はしているが外部なので、

→ファインダーを覗いたまま確認できないのが不便。

→実際にシャッターを切る段階では被写体からずれてしまい、

スポット測光したい場合は勘に頼るしかない。

●とにかく重い。

私は散歩のとき、カメラを肩に掛けたりバッグに入れたり、まして首から提げたりできず、

フィルムが終わるまでは歩いている間中、左手に持っているので、3時間が限度。

 

 

そして、良い点

●ピントについて、

→「当たり外れがある」、極端なものでは「ピントは合ったとしても中央部分のみ」

などの意見を目にして心配していたが、当たりなのかどうなのか、

私のカメラとレンズでは今のところほとんどピンボケはない。

おかげで最初は諦めムードだった縦位置の写真も撮れている。

→開放時のボケはまさにミラクル。

●それぞれのフィルムの特徴がストレートに表れる。

フィルムフェチにとってはまたとない、嬉しい性能。

●電池が要らない。電源オン・オフの心配をしなくてよい。

●撮っていて楽しい。それどころか所有しているだけで楽しい。

 

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ということで、撮るたびに「今回は失敗だろうな・・・」と思ってスキャンしているが、

スキャンを見るたびに「買ってよかった!!」と、今のところは思っている。

 

さて今回のルートは仙台坂~南麻布~有栖川公園~広尾(渋谷区)。

風はあるが比較的暖かく、直射日光の当たる場所は暑いくらいだったが、

昼過ぎから急転直下、太陽が隠れ、嵐の前のような北風が吹き始めた。

地震の前のような天気だったので家に帰ろうか迷いながら足を速めたが、

30分ほどで徐々に陽射しが回復し、再び好天となった。

久し振りに五の橋のガード下辺りを見に行ってみたが、

青山橋が撤去されたあとも工事現場になり、大きなビルが建ちそうだ。

私が好きだった混沌とした一角も、温かみのある混沌から、

そっけない、ただ荒れただけの混沌になってしまっていて寂しかった。

 

下の2枚は日中の晴天時、ND8にND4を重ねて撮った。

 

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2013/02/09

ARIA vs ST(test)

 

 

左:Aria 右:ST

 

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前回、ニコン2台を撮り比べたので、今回はコンタックスを撮り比べてみた。

 

落札して以来、若干ピントが合っていない気がしてあまり使っていなかったContax ST

ついでだったので調整に出したら、ミラーがずれていたらしい。

撮影に大きな影響はなかったものの、ピントの甘さもこの影響だったよう。

前回と同様、時間と現像代の節約で1本のフィルムを入れ替えて撮ったら

入れ替えたときのコマが少し被って一部が多重露光になってしまったけれど、

テストだし、かえってちょっとおもしろい画像になったのでよしとしよう。

 

【Aria】

 

 

 

 

【ST】

 

 

   

 

アリアは元々、口径の大きいレンズでピントを合わせるのが厳しい機種らしく

以前すでにフォーカススクリーンは交換してもらっている。

ただ、これは落札して届いた時点での程度が珍しくイマイチで、

いくつか直してもらった箇所があるのだが、コマ飛びは原因不明のままだ。

動作も時々不具合を起こすのでできれば新しいものを買うか、

STに移行したいのだが、今回思ったのはやはり、STは重い!

50mmならまだF-1と変わらない感じだが、85mmを着けると結構きつい。

 

今回テストした写り自体はどうかというと、あまり違いがなく感じるが、やはりSTは

ミラーずれが原因で狂っていたのだろうか、ピントがシャープになった気がする。

発色は、アリアの方が優しく見える。

ファインダーは若干、STの方が見やすくはあるが、携帯性も考えるとアリアかな… 。

 

それから今回あらためて思ったのが、コンタックスのAEロックの使いにくさ。

レバー切り替えだとどうしても微妙にずれてしまって、ロックの意味がない。

なぜこんな仕様にしているのかがちょっと疑問である。

しかも、使ったあとついつい戻すのを忘れてしまうことがある。

私の場合AEロックを多用するので、ちょっとこれはマイナスポイント。

プラナーの1.4/85が使いたいのでコンタックスは使うんだけれどね。

 

 

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2013/02/03

F90X vs F-501(test)

18

19

 

上:F90X 下:F-501

 

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その子は突然やってきた。

 

義理の両親の家に預けた要介護の愛犬を迎えに行くと、

偶然、義母の仲のいい友人が訪ねてきた。ご近所の方なのだが、

私は今まで挨拶する程度でちゃんとお話させていただいたのはこのときが初めて。

その方は自宅ビルを建て替えることになったのだが、その話をしているとき

取り壊しの前に建物の写真を撮らせてもらえませんかと思いついて言ってみた。

ちょうど7のテストに行ってきたあとだったのでカメラを出すと、

その方も以前は写真を撮っていたとのことで表情が変わった。

今は使っていないカメラを「使ってもらおうかしら」と言うので喜んで、

とお答えしたけれど、その場の話の勢いだと本気にしていなかったら、

なんと一度お帰りになったあとすぐにまたカメラを持ってきてくださった。

それがニコンのF90Xだった。f1.4/50のレンズもついていた。

 

まずはレンズをD70に装着してテストしてみる。

劇的にクリアで美しいボケ。デジタルだと1.4でここまで違うのか・・・。

今まで持っていた一番明るいAFレンズはf1.8。違いを見せつけられた。

次に電池を買ってきて入れたが、本体裏蓋のべたつきが激しい。

検索してみるとこれは使われている樹脂のせいで、F90の致命的な弱点のようだ。

症状を緩和、予防、または蓋自体を交換する方法なども載っていたが、

今となってはパーツを見つけるのも大変だろうし、費用もかかりそうだ。

とりあえず家にあったマステを貼ってみると、見た目はともかく、

べたつきに関してはまったく問題なく使用できるようになった。

これなら黒っぽいマステを買えば事足りるので非常にありがたい。

 

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ということで、最終テスト段階のOM-1、普通にどんどん使いたいキヤノン7、

調整に出しら、シャッターユニットが交換されて帰ってきたニコンF-501

同じくミラーズレ修理のコンタックスSTと、テストしたいカメラ目白押しで

選ぶにも迷って決められない状態だったのだが、さらに1台増えたら逆に、

ニコン2台撮り比べればいいではないかと思いついて解決。

ただ時間がなかったのと、写真関係の出費が異常に膨れていたので

少しでも節約になればと1本のフィルムを途中で入れ替えることにした。

レンズはもちろん、F90についてきた1.4/50。

 

【F90X】

 


 

【F-501】

 


 

 

このF-501、非Aiの1.2/55レンズをとりあえず使いたいがために買った、

オークションで送料の方が高かった500円のカメラなのだが、

結果はこちらの方がどうもキレイでボケ方も良く見える。

もちろん修理直後で状態がいいこともあるのだろう。

ただ、AF、AEのF90のあとにこのカメラを使ったので、

ついつい露出を合わせ忘れること数回・・・(F-501はマニュアル露出)。

 

いつも修理後の写りの良さに、主力カメラだけでも定期的に点検に

出したいと思うのだけれどなかなか実行できずにいる。

 

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余談

 

いただいたF90X、本体は傷んでいなかったのだが裏蓋のべとつきがひどく、

調べてみるとこの機種の大きな問題点であることがわかった。この欠陥のために、

機種としての性能が正当評価されなかったと言っても過言ではないかもしれない。

ほかにもラバー部分が若干べたつくカメラもあるが、

このニコンF90のベタベタは、撮影意欲が起こらないほどの重症だった。

これは裏蓋に使われた樹脂の劣化によるもので、

ニコンでも部品交換として対応はしていたようだが今さらそれも面倒だし、

なんとかという剥離剤を使うとか、砂消しで削り取るとか、

ネットでも苦労して使えるようにしている方たちの体験や

個人の方で有償修理されている情報などが載っていたが、

とりあえず、手近にあったマスキングテープを貼ってみた。

見た目はまったく良くないが、肝心のべたつきはなくなったので問題なし。

いっそそのままでもよかったのだが、せめて黒っぽいテープに貼り替えようとしたら

なんとマステを剥がした時に、ベタベタの樹脂も一緒に剥がれて地が出ていた。

半信半疑だったが、まだらに残った樹脂も、マステでペタペタと取ることができた。

とはいえ残念なことに、全部がきれいに取りきれたわけではなかったので、

後日買ってみた、シール状のフィルムシートを上から貼ってみた。

なんといっても下地が一部まだらなので貼り方も完璧とはいえないが、

ぱっと見ではわからない程度にはなっている・・・と思うがどうだろう。

 

Dsc_8516_3

 

調子に乗って、最近ずっと気になっていた、劣化してボコボコになったアリアのラバーにも貼ってみた。

 

Dsc_8523_2

 

こちらはニコンと違って蝶番近くの形状が平らではないのと、

少し雑な作業のせいで美しい仕上がりとはお世辞にもいえないが・・・。

少なくとも修繕前よりは気分的に気持ちいいことは確か。

使ったのはこちらの3M製のラップフィルム シリーズ1080というもので、

恒久性はないが、むしろすぐに張り替えが効くので便利かもしれない。

 

※2016/5/13付記

上記ラップフィルムによる補修から3年以上経過した今の感想です。

最近新しいアリアを入手するまでこのことを忘れていたほどの使い心地。

恒久性無しと書いたものの3年ではまったく劣化も感じられない。

というか本当にフィルムを貼ったこと、あの耐えられないベタベタ、

ベタつきのことを全く忘れていました。お勧めです。

 

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2013/02/02

Monochrome Dream(33)

08

 

白ト黒ノ夢

 

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修理(調整)に出していたカメラが2台帰宅している。

まだ完璧でないOM-1と、まだまだ撮りたいキヤノン7

何でどうテストすればいいのかも分からなくなってくる嬉しい悲鳴。

 

この日は予報も曇りだし、7でモノクロが試したくてショートの予定で出発した。

モノクロの気持ちだけが先行しているが、72mmレッドフィルターがないのでND8のみ。

コースはまず有栖川公園を目指し、そのあと天気が回復して歩きやすかったので、

久し振りにナショナルマーケットの裏、南麻布4丁目の五の橋の方へ抜ける道へ。

気づかない間に周辺はすっかり再開発地域となり、大きな工事現場が続く。

フランス大使館もすっかり新しい建物になっていた。

昔、友達が住んでいてよく遊びに行った団地はかろうじて残っていたが、

何年か前まであった古い焼却炉が姿を消していた。

 

 

 

 
 

写真はカラーと同じ感覚で露出計を見ていたのだが、アンダーが多く、予想外だった。

レッドフィルターだとまたどうなるかわからないが、1~2段オーバーにした方が良さそうだ。

逆に、見た感じAPXではND8でも充分役割を果たしている気がする。

違うフィルムでは違う写りをするだろうし、まだ何度かテストが必要だろうけれど。

ただ、どこがどうとは言えないが、思っていたのと違うモノクロだった。

なんとなくもっと淡い感じを想像していたのかもしれない。

ピントに関してはやはり満足できる写真が多く、嬉しい。

 

 


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2013/02/01

Nostalgia(OM-1 Black test)

01

 

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今回オークションで落札したのは、以前から欲しかったOlympus OM-1のブラックボディ。

同じく落札して持っていたOM-1はシャッター幕の不具合が気に入ってしまったので、

完動のものがもう一台欲しくなり、どうせなら黒で…と思っていた。

黒いOM-1は状態の良いものだと割高なのでなかなかこれ!というものがなかったのだ。

現物はなかなかの美品だったが、モルトの貼り替えが必要だった(仕様)ため、

届いてすぐにモルトを貼り、テストに持ち出した。

しかし今までにテストで大きな不具合が起きたことがなく、その感覚で撮っていたら、

出来上がった写真は見事に光漏れのオンパレードだった。

 

とりあえずモルトを貼り直したり、もう一台のOM-1と見比べつつモルトを貼り足したりしつつ、

2本目からは例の期限切れ劣化のラッキーを使い、計5回、5本のフィルムを消費して

テストしたが、最後の5本目は多少良くなっているもののすべてNG。

ところが、最初は嫌で仕方なかったこの光線漏れが、

シャッター幕の時と同じく、いつの間にか気に入り始めていた…。

ラッキーの劣化具合とうまい具合に干渉して、見れば見るほどノスタルジック。

 


 

いやいや、さすがにこの盛大な光被りで使い続けはしないでしょう…と、

さらにもう一台同じ機種が欲しくなる前にホームドクターにSOS。

写真を見せただけでどの部分のモルトか指摘していただいたので、

まったく気づいていなかった部分のモルトを再度貼って6回6本目のテスト…。

結果はだいぶ改善されていたが完璧ではなく、モルトを足して次は7回目。

その結果次第で、まだダメなら修理に出そうと思う。

 

結局テストの現像代を考えたら、最初から超美品クラスを買えたのだが、

この個体、ピントと描写、特に花の描写がかなりいい気がするので

あまり惜しくはなかったし、乗りかかった船というだけでなく、

どうしても完全な状態で使っていきたいと思ったカメラ。

 



それに、初めてこれだけ集中してOMを使ったらものすごく使いやすかった。

所持レンズの明るさだけではなく全体の大きさや軽さも、F-1などに比べると

今まで物足りなく感じてほとんど使う気はなかったのだけど、

少し慣れるととにかく軽くて楽な上、ズイコーのf1.8が悪くない。

しかも今さらだが、とりあえずで落札したこの安いレンズ、よく見るとほぼ新品。

いつの間にそんな上物をゲットしていたのか自分のことながら驚いた。

 

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25

 

久し振りにタマ。

斜めになって今にも倒れそう・・・。できれば連れてきたい。

 

26_2


 
 

 

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