眠れる森の美女(33)
今でも、誰かが洗濯物を干しに来るのを待っているような洗濯バサミが…
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時間が限られていたので、我善坊と桜田通り沿いをちょこっと散歩。
我善坊と仙石山をつなぐ急坂下の一角も、今はほとんど人の気配がない。
我善坊の廃墟の窓に映る、新しい高層マンション。
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この地区の「再開発」が止まってしまって、もう何年か経つ。
その間に周囲では高層マンションが建ち、道も変わった。
立ち退いたもののそのまま放置された建物の姿は、
私の目には物悲しいと同時に美しくも見える。
人の気配が絶えてときが経てば経つほど「家」そのものの気配が強まり、
より自然に近くなり、独特な気を放っているように思う。
だからもし叶うのなら、このまま時が止まったように、
このままの姿で朽ちていって欲しい。
朽ちて自然と同化して欲しい。
都合のいい「再開発」など、もう要らない。
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