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2012年9月の投稿

2012/09/30

Message(32)

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予報では午前中は晴れるが、午後から台風が直撃するとのことで迷っていたが、

起きたときが予報通りの晴れだったので、出かけることにした。

本当は久し振りに海まで歩きたいと思っているところなのだが、

この連日の残暑では(徒歩での)長距離はちょっと厳しいと冷静な判断。

この夏の暑さの中けっこう歩いたが、何度も倒れそうになって学んだ成果である。

 

12時までには戻るつもりで9時半ごろに、とりあえず赤羽橋スタート。

どこまで歩くかも決めずに出たが、無難に三田通り周辺をうろうろするに留めた。

結果は大正解で、11時半ごろに家に戻ると、本当に軒下に入って1分後ぐらいにザッときた。

その後、降ったり晴れたりを繰り返していたが、やはり夜から台風。

 

フィルムは先日劣化の激しかった、期限切れで購入したラッキー100の2回目テスト。

とりあえず初回のST、今回のF-1、このあとアリア、OM-1で試してみようと思う。

今回の結果と感想は、やはり劣化の兆候はあるものの、

スキャンした時点ですぐに思ったのは『!・・・きれい!』だった。

これはF-1だからなのか、レンズのせいなのか・・・。

ここ最近、テストのつもりで立て続けに違うカメラを使ったが、

試せば試すほど、やっぱりF-1(とf1.2)1台で充分かもしれないと思い始めている…。

 

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2012/09/29

Cosmos Cosmic(21)

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ようやく現像できた。

財布の事情や手違いだけでなく、現像に出したラボでも

珍しく今回は日数がかかってしまった。

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この土曜日は気の重い用事で朝早くから出かけていた。

週末前後の天気予報が台風の影響で不安定だったので晴れているうちに

撮りに出かけたかったが、外せない用事なので諦めかけていたのだけど、

午後に一応用事も終わり、ふと思いついた浜離宮へ出かけることにした。

ほとんど下調べなしで行ったので、コスモスもまだ咲いているのか、

終わってしまったのかも分からなかったが、まず気分転換がしたかった。

 

普段なら歩いてしまえる距離ではあるものの、9月も終わるとは思えない、

そして予報の30度前後とは思えない陽射しと暑さを考慮して電車に乗った。

いつもと違う入り口から入った浜離宮で迷いかけ、なかなか花畑に辿り着けず、

夕方近くの西日に容赦なく晒されているうちに、一気に熱中症の症状が…。

蚊対策に長いパンツを履いていたのも仇になったのだが、

あそこまで暑いとは予想していなかった。

ひらけているせいで陽射しを遮るものもなく、このままだと本当に倒れそうで、

花畑を見る前に何度引き返そうと思ったことか。

 

ようやく見慣れた場所に出てみると、なんとコスモスはちょうど見頃。

カメラを構えることもできないぐらいにフラフラだったが、

気力でなんとか撮っているうちにだんだんと回復してきたのも予想の範疇。

よくよく、集中力(精神力)とは凄いものだなと思った。

 

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この翌日には台風17号が日本列島を縦断し、

コスモスもだいぶ倒れてしまったのではないだろうか。

久し振りのコスモスだったのだが、そういえば、今まで撮ってた時は

たいてい台風の後だったことを思い出した。

花自体が駄目になるわけでもないが、ほとんど横倒しになってしまうんだよね。

でも、時間と体力が許せば、もう一度見に行きたいかな…。

 

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花を撮るのは好きだしちょっと特別感があるので、散歩スナップよりは冒険もしない。

一番信用できるカメラとレンズに、フィルムは買ったばかりのロモ100。

このフィルムを使うのは久し振りで、確認したら前回は実に、ほぼ丸2年前だった。

久し振りに鮮やかなフィルムで撮っていると思うだけでも気分が明るくなる。

そして今回は迷った末、初の純正現像&プリント。

クロスではロモラボを利用しているが、普通のネガを出したことは今まで一度もなかった。

でも仕上がってきた色を見てると、今まで持っていたイメージと違って結構あっさり。

いつも現像メインで使っているミニラボのプリントの発色のほうが好みかもしれない

次にこのフィルムで花を撮ったときは、そうしてみよう(基本、花以外は現像のみ)。

ただCDのデータはなかなか良かったので、今回はそのまま使わせてもらった。

倒れそうになりながら撮っただけあって使ったフィルムも1本だけだし、写真自体も、

それほど満足できる結果ではなかったのでスキャンする気力が起きなかったのだが、

見返すとイメージと違っていたというだけで、それほど悪くはないか。

どちらかというとポジのような発色と描写でもある。

コスモスはソラリスで撮った時のものが一番自分のイメージに合うかもしれない。


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でもこうして見ると、やっぱり自分が花を撮るのが好きなんだなと思った。

町に撮るもの(古いもの)がなくなる時がきたら、花だけ撮っていようかな。

 

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2012/09/24

ファントム(27)

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サカサマのセカイはアカく

 

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以前は、アグフア・ビスタ100が自分にとっての基準となるフィルムだったので、

常用としてはもちろん、カメラやレンズの試写といえばそれを使えばよかった。

しかも以前というのは生産中止以前ではなく、わりと最近までのことだ。

なぜなら前述のように、ビスタ・プラスがここまで期待を裏切ると思っていなかったから。

逆にストックしていたオリジナルの在庫の期限が切れて日が経つにつれ、

劣化する前に使ってしまわなければ(=プラスに移行しなければ)

という思い込みに捕らわれ、無駄に消費してしまっていたほどだ。

そして残り僅かとなってようやく、そのフィルムの貴重さに気がついた。

取り返しのつかない後悔と共に新たに常用となりうるフィルムを探しているわけだが、

むしろ常用云々などとのんきに考えている猶予もなく、フィルムを手に入れること、

現像することが困難になる時代に近づく速度が急激に上がっているのが現実だった。

 

フィルムを愛する者にとって、それはもう何年も前からの悩めるテーマだが、

実際にフィルムがどの国でもまったく作られなくなり、この世の中から消えてしまうのか、

いくつかのメーカーががんばって作り続けてはくれるが、高額などで手に入りにくくなるのか。

またはフィルムの良さが見直され、奇跡的に息を吹き返すのか(これは願望)…。

同時に、生産はされなくても各自がストックしているフィルムで撮った場合、

現像してくれる場所はあるのか。最終手段として自家現像としても、

必要な薬品や消耗品は手に入るのか…など考え出せばキリがない。

ただ、これだけインターネットや流通が普及している現代なのだから、

会社にしろ個人にしろ、どこかしらが続けていくとは思うし、

フィルムにしたって完全になくなってしまうまではまだ先はあるのだろうけど・・・。

 

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そんなことを書くのも、久し振りにフィルム探しをしていたところ、

好きなフィルムの生産終了を次々と知ることになったから。

まず筆頭は、アグフアのモノクロであるAPX。

知らずに400最後の手持ちを使ってしまった直後だっただけに余計ショックだった。

アグフアフォトがまだ生産を続けているようだったので安心しきっていたが、

復活した時の事情が複雑で、カラーとモノクロでは利権が異なるらしいという話も聞いた。

またよほどの大手メーカーでない限り、まして海外のメーカーならなおさら、

今どきフィルムの動向の情報などなかなか得ようとしても得られない。

いつの間にかなくなっていたプリメーラもそうだが、

ついこの間使ってみて、ビスタとは全然違うがいい感触だったラッキーも、

中国ならば意外と作り続けてくれるかな?と、

なんとなく抱いていた根拠のない期待を打ち砕き、SHDもろとも生産中止。

特にSHDは自分にとって魔法のフィルムだったので、

APXと重なるとモノクロを撮りたい時に何を使えばまったく分からない。

一度は使ってみたかったレインボーなどのTokyo crazyもすでに生産終了。

まだしばらくはいけると思っていたソラリスも自社工場での生産打ち切り。

カラーではかなり気に入っていたMITSUBISHIの情報も入ってこない…。

 

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とりあえずまだ比較的手に入りやすいラッキー100をある程度ストック。

と言ってもそうとうな財政難なので、本数にすればタカが知れているが。

その約半分は、格安でオークションに出ていた期限切れのものにしたのだが、

想像以上に劣化が進んでいてちょっと失敗したかな…、というのが今回使ったフィルム。

確かに入札前、2010年12月期限の冷暗所保管というところに引っかかってはいた。

とはいえ感度100のフィルムでここまでの劣化とは、正直、夢にも思わなかった。

ビスタなどは2006年期限のものでも100なら劣化はほとんど見られない。

スキャンの時点ではかなりオーバー気味でこれは使えないかも、

と思ったほどだったが、補正でなんとか使えるくらいにはなった。

それでも逆光ではこんなに飛んで、粗い画像になってしまった。

被写体はすごく気に入っているのにもったいない…。

 

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劣化前提で使うとしても、30本はさすがに多いか・・・。

ちょっと失敗だったが、金額を考えれば、惜しくもないほど安かったので仕方ないか。

それよりあとから気づいたが、フィルム自体の質が原因の劣化だとすると、

在庫している期限内のものも早く使ったほうがいいことになる。

しかも、それも実際に期限が切れてから使ってみないことにはどうにも判断できないので、

そこはラッキーに限らずだが、見極めが本当に難しく、悩むところだ。

 

それから今回のカメラはコンタックスのST。

季節的にテスト撮影も何度か不発に終わっているカメラだが、やっぱりどうもピンとこない。

一度レストアしてもらいたいとは思っているが、今のフィルム貧乏の身では無理。

騙し騙し使うか、アリアに戻るか…。

少なくともこの期限切れラッキー100は、F-1、アリアで順番に試してみてもいいかなと思う。

 

 

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今回のルートは、午後のわりと遅い時間に出たので近場の我善坊~帰りは永坂。

雲が多いものの青空ものぞく天気だったが、帰宅後1時間ほどで土砂降りになった。

 

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待ち過ぎた男


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2012/09/17

荒廃都市-空が消える日-(26)

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やあ!元気?

 

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2回目のOM-1に、3回目のビスタ・プラス100の組み合わせ。

 

OM-1はその間に3本のフィルムを失敗している。うち装填2回、ASA設定1回。

ASAは単純に設定し忘れのミスなんだけれど、装填ミスの直後で気をとられていたせいもある。

100のフィルムを400で撮っていて、さすがにほぼ壊滅状態だった。

せめて現像に出す前に気づいていれば増感もできたのに、それも、

おそらく未露光であろう2本に意識がいっていて、全然気づかなかった。

撮っていた時の感触はそうとう良かったので、その日の3本のミスは実はかなりショック。

だからこの話はもうしないでおこう・・・。

 

装填時のミスに関してはペンタックスのSTでも何度か前科があるので、

巻き取りスプールが逆回転するタイプが苦手なのかもしれない

(失敗した記憶のないF-1は、右回転でそのまま素直に巻きつけていくタイプ)。

 

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さてこの日は、小山町を抜けて仙台坂~有栖川公園という、定番中の定番ともいえるコース。

行き先が思い浮かばなくても、暑さに打ちのめされていても、体調に不安があっても、

勝手の分かった道であれば撮る場所もピンポイントで押さえられるし、

そこから距離を伸ばすも引き返すにも、トイレに行くにもすべてにおいて安心である。

 

雲が怪しいものの家を出てしばらくは陽射しも容赦ない晴天だったのだが、

有栖川公園のベンチで一休みしているとポツリときた。

慌てず騒がず傘を出して立ち上がったまでは成長の賜物だが、

すぐにけっこう激しく降り出して、屋根のある場所で雨宿り。

それもせいぜい15分ほどで、お天気雨は時おりぱらつくも、すぐに強い陽射しが戻ってきた。

 

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日頃使うレンズの明るさがほとんどf1.2~1.4のせいか、それともこの、

とりあえずで買った安いレンズのせいなのか、立体感にはやはり物足りなさを感じる。

さらにシャッター速度の速い写真は画面が半分以上暗くなっているので、

最初に調べた通り、シャッター幕の制御に問題があるのだろう。

前回よりも晴天で光が強かったせいなのか、暗くなっている面積も広く感じる。

それでもやはり、前回同様、この不思議な写りは捨てきれない…。

いっそちゃんと写る個体をもう一台買ってしまえばいいのでは?!

…などという、よく分からない考えが浮かんでみたり…。

 

 

(左が1/1000、右が1/500の試写)

 

1/1000を試写として意識的に使った以外は、1/500を最速と考え、

露出オーバーになってしまうのなら開放を絞って使っている。

それは、最速の1/2000が出ないF-1を使うときも同じである。

明るいレンズを開放でぼかして撮るのはもちろん好きなんだけれど、

それでオーバーになる時はNDを着けてまでというこだわりはなく、

だったら適正値まで絞って撮ればいいやという程度。

写真に対する知識や技術は元々だが、興味もそれほどないのかもしれない。

自分にとって重要なのは、対象物、構図、発色かなと最近になって気づいてきた。

自分が惹かれた場所やものの存在感を、写真で表現できればいいと思う。

 

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最後に、フィルムについての感想。

前回、前々回で予想以上にがっかりしたアグフア・プラスだったが、

今回も特に見直せるような結果は出でていないと思う。

プラスで撮った写真はだいぶオリジナルの発色になるよう編集しているが、

それでも何かが違う。やはりオリジナルの色ではない。

カメラとレンズのせいか、強い陽射しのせいもあるかもしれないが、

にしてもコントラストが若干強すぎるように感じる。

こんな写りだったかなと思って、ビスタ100で撮った写真を見てみたが、

確かにコントラストはこんなものだった。なのに、どこかが違う。

オリジナルはどんなにコントラストが強くても、

どこかやわらかい、やさしいイメージに見える気がする。

プラスのほうは、コントラストというより、「濃い」印象でもある。

実際、アグフア・フォトになってからの生産過程のどこがどう違うのか聞いてみたい。

 

 

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余談だが、久し振りの雨が降り始めたとたん、あちこちの空き地の雑草が一気に茂った気がする。

 

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5月に撮ったときはこんな感じだった↓↓

 

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2012/09/08

悠久(36)

 

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ひょんなことから日帰りで箱根に行くことになった。

 

親しい人の実家の老舗温泉旅館が木造4階建てと聞いて、撮りたいなぁと呟くと、

ちょうど9月に家族で集まるから、撮りにおいでよ、と言ってくれたのである。

去年もひょんなことから一泊することになった箱根。

不思議と縁がある。

 

ただ心配だったのは愛犬の体調。

去年は歳ながらも車で一緒に箱根まで連れて行った子が、

加齢に加えて度重なる発作のせいか、あっという間に初期介護が必要になってしまった。

この1~2か月は落ち着いている状態とはいえ、留守は長くても5時間以内にしたい。

直前まで迷っていたのだが、義母と義姪が留守番してくれ、遅めに出ることにした。

 

 

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数日前からその日の予報は東京、現地共に雨で、実際うちの方は出発の直前に降り出した。

いや、降り出したなどというかわいいものではない。バケツをひっくり返したような土砂降り。

ずっと雨の予報だっただけに、さすがにこの降りでは中止したほうがいいかもしれない。

と思った10分後には雨は上がり、いつも(特に遠出するとき)のごとく、一気に晴天に…。

温泉好きなだんなさんと、ちょうどカメラを買ったばかりの友達と3人で出発。

高速では陽射しを遮るのが大変なほどの真夏の天気。

 

今回の箱根行きでは、もちろんその旅館を撮ることが目的だったのだが、

去年偶然行き着いた六道地蔵、車が停められなくて撮れなかった場所、

そして帰りに小田原で食べたおいしい蕎麦にも期待を膨らませていた。

 

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旅館へは15時過ぎに行けばよかったので、まずは芦ノ湖方面から精進池・六道地蔵へ。

この時は一瞬雨もぱらつくくらいの曇り空だったものの霧はなく、

去年の天気がいかにこの場所にぴったりだったかを再認識した。

 

その後、旅館に車を停めて中を案内してもらいながら少し撮影もして、

電車でもう一つの目的地へ行き、少し撮ってまた旅館に戻るつもりだった。

駅まで行ったのだがその電車の待ち時間を考慮していなかったので時間がなくなり、

結局、近所を少し歩いただけで旅館に戻り、旦那さんと友達は温泉三昧、

私は部屋にあとから造らせたという露天風呂で足湯を使わせてもらった。

 

 

由来、いつの時期に作られたか、どこが古くからのものでどれがあとから作られたものかなど、

普通ではなかなか知り得ない話をガイドしてもらいながらの撮影は、非常に貴重で楽しかった。

一度撮ってみて、もっとたくさん撮れば良かったとか、これならこう撮れば良かったと思っていたら、

12月にまた集まるのでその時はぜひ食事もと言ってもらい、今から楽しみにしている。

本当にありがとう。

 

 

 

 

 

 

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2012/09/01

Way We Were -追憶の町-(30)

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APX 100 -菩提寺-

 

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そんなわけで(前記事参照)、久し振りにAPX100で撮ってみた。

うーん、間違いなくこの濃さ(一部フィルター使用)、艶、滑らかさはAPX!

写りはむしろ低感度だけあって当然と言えば当然だが400より滑らか。

感度が欲しいときのAPXは諦めるしかないが、写りなら100でまったく問題なし。

ひとまずほっとする。

 

とはいえここにきての立て続けのフィルム生産中止。

少しショックが大きすぎてあまり言及したくもないけれど、

この先どうなってしまうのかたまらなく不安。

 

デジタルで撮って楽しめる、

デジタルでいい写真が撮れる、

デジタルに気持ちを込める、

デジタル画像の色を好きになれる、

すべての自信がないので、フィルムが本格的に使えなくなったら写真やめるかな。

完全になくなることはまだ当分ないだろうけど、入手にしろ現像にしろ、

すべてが高額で今のようにどこでもできるというわけにはいかなくなりそう。

 

心が痛いです。

 

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心が痛むといえば、この日、信じられない光景を目撃してしまいました。

SNSに書いた日記から抜粋。

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何年も前から、一度撮りたいと思っていた場所があった。
もう10年近く経つかもしれない。
車で通りかかって、一瞬見えただけの小さな駅。
ネットで調べてみると、やはり撮影などでよく使われるような場所だった。
その事実で少し冷めたせいもあって、気になりながらも結局今まで行かずにいた。

この間ふと思い立って、やっとその駅に行ってきた。
取り残されたような古い駅。
そこで見たものは戦慄ともいえる光景だった。


高架下に改札、その向かいに小さな焼き鳥屋。
そのガード下には何軒かの店が並んでいるが、今も営業しているのはその店のみ。
パーキングに車を停めて駅に向かう横断歩道を渡ると、
その焼き鳥屋のドアの前に押し寄せるように人だかりがしているのが見えた。

最初に思ったのは、映画の撮影でもしているのかな、だった。
だとしたらまたタイミングの悪い時にきてしまったものだ。
しかしそこにいる集団を見ると、見るからに高価なデジイチを首から提げた高齢者、
どう見ても70~80代の男女だった。

では撮影は撮影でも、店を借りての撮影会でもしているか、
そもそもそこはもう撮影用に開放されている場所になっているのか…
と、とにかくその状況では自分が撮るのは不可能なので、
その集団がずっとそこにいるのかどうかの方が気がかりで、
ぼんやり考えながらとりあえず周囲を歩いてみようとそこを通り過ぎたとき、
ガード下中に聞こえるほどの大きな声が響いた。


「勝手に撮らないでください!!営業中です!」
「撮るのは構いませんが断ってからにしてください!」
「お客様にも迷惑になるので勝手に撮らないでください!!」


え?


通り過ぎざまに見ると、群がった老人の一団が店にレンズを向けている。
古いガラス格子の引き戸のまん前にいる老人は、
あろうことかそのドアをあけ、暖簾の下から店内にレンズを突っ込んで撮っている。

店の人だと思っていたさっきの声は、 若い添乗員のような人が発していたらしい。
店内ではカメラを向けられている女性客が苦笑いしていたらしい。

私は、怖くて見られなかった。

その場から離れても、見た光景が怖くて怖くて頭から離れない。
あの、レンズを突っ込んで撮っていた老人の無表情さ。
注意されているのにまったく無視して撮り続ける神経。
楽しそうでもなく。
恥ずかしそうでもなく。
ただただ無表情に、熱意の欠片もなく。
言葉も通じず、感情もない。
カメラを構えるその姿はまるで精神異常かゾンビのようで。

 

 

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

ほんとに怖かったなぁ。

ここ最近では一番の恐怖体験でした。

 

 

 

 

 
 

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