雨粒(24)
接触のせいなのか時々シャッターが戻らなかったり、
コマが飛んでしまったり、何かとアリアの調子が悪い。
なおかつ、フォーカススクリーンまで交換してもらったのだが、
それでもピントがつかみにくくて少し使いづらくもあって、
以前からそれとなく探していたSTの、程度もそれほど悪くなさそうなものを、
タイミング良くオークションで見つけて落札。
この間購入していたビスタプラス100のテストも兼ねて
週末は最低2日は撮りに出たいと思っていたのだが、生憎の天気。
もともと週末中、雨の予報ではあったけれど、
特に土曜日はいつ晴れてもおかしくないくらい空が明るかったので、
雨が上がってすぐの昼前に、意気揚々と家を出た。
ところがまだ数ブロックしか歩かないうちに、またぽつぽつと雨粒が…。
いったん戻りかけたが、傘も持っていたし天気の運には自信もあったので
またUターンしてそのまま歩くことにした。
そう歩かないうちにも雨足は強くなる一方だったが、
依然として空は明るいままだったので、
いつ止んでもおかしくないと思いながらも近場をうろうろしていた。
一の橋辺りに出た頃には土砂降りと言えるほど降っていたが、
それならと覚悟を決めて1本撮り終えるまで雨の中歩くことにした。
そもそも、一度雨の日に撮りたいと思いながら、
出れば晴れるという日が何度もあったので、
傘さえ持っていれば実は問題になるようなことはなかった。
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カメラのテストとしては傘を差したままの撮影だったので、
フィルムのテストとしては曇りどころか雨だったので、
どちらも結果を見るにはまったく微妙だが、一応その状況下での感想を。
カメラ(Planar1.4/85装着)は、写真によってはピントが合っていないものがあるが、
傘を持っているからなのか、自分の視力か、レンズか、カメラのせいか特定できず。
ただ、ほぼ全部の写真が右上がりに傾いているのは、間違いなく傘のせい…。
Fスクリーンはアリアで交換したのと同じ水平スプリット・マイクロプリズム式なのに、
驚くほど見やすく、ピントがつかみやすい。
それから撮影に直接関係ないけど、シャッター音がいい。
フィルム(AGFA vista plus 100)は、今回はじめて購入、使用。
復刻版(vista plus)があるビスタは、オリジナルが底をついてから
使ってみればいいやと、頭から思い込んでいたのだ。
復刻版はやっぱりオリジナルとは違う、違うという評判をことあるごとに
目にしていたにもかかわらず、今までウルトラに意識が行き過ぎていて、
先に試してみることなど思いもつかなかった。
そして今回現像してみて…
やっぱり全然違うではないか。違いすぎる!
それも天気とツァイスという要素が関係している部分もあるかも知れないが、
どう考えてもオリジナルと同じ発色でないことは確かなようだ。
ちなみにスキャンでは、オリジナルのビスタに近くなるよう補正した。
今までむしろ、ビスタ100は早く使い切ろうと思っていた気持ちがどこかにあって、
振り返ってみると必要以上に消費していた時期があった。
数にしたらウルトラよりたくさんストックしていたはずなのに…。
取り返しがつかないほどもったいないことをしてしまったが、
せめて今残っている分はウルトラと同じくらい大切に使いたい。
そして一応、晴天下にF-1でもう一度プラスのテストをしなくては。
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結局、帰宅するころにようやく雨が上がるという、
おそろく過去に一度もないパターンの天候だったが、
雨とはいえ涼しかったこともあり、思いのほか楽しめた。
また機会があったら、雨の日の散歩も悪くない。
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