2 see U -春紫苑-(22)
前の記事の帰り道。
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予報どおり、いつ降り出してもおかしくない空がずっと続いていたのだが、
持って行ったレッドスケール、モノクローム、ビスタの中から選択した
2本目のフィルムは、唯一カラーのビスタ。
普段、曇りの空気の色で撮ることはあまり好きじゃなくて、
それでも撮るならモノトーン、という安直なチョイスが多いんだけど、
この日の曇りの色がかなりいい感じだったのであえてビスタを。
しかもこのビスタ、2008年に期限が切れているだけじゃなく、
その間ずっと常温で置いてあったフィルムなのだが、
疑いつつ3本パックの1本目を使ってみた時に驚くほどのいい色が出た。
実はこれ生産中止直前に出ていたバットマン3本パック版で、
確か当時は360円(3本パックでその値段!)くらいのものなんだけど、
今「これこそAgfa vista」という写りを見て感動するやら切ないやら…。
しかもこの曇りの中でのこの発色。そうそう、そういえばビスタってこういう色だった…。
このフィルムの在庫ももうほとんど尽きてるので、いよいよ現行ビスタに
乗り換える時が来たら、そに耐えられるか自信がなくなってしまった。
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途中、こんな子もいたよ。
あまりにリアルで、一瞬ドキッとしてしまった。
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ところで今年は、明らかにハナニラに元気がなくて、どうしたのかなと思っている。
うちの裏のだけでなく、実家のだけでなく、どのハナニラを見てもそう。
花が小さいだけじゃなく、天気、気温に関係なく葉にも花びらもハリがない。
だけど私の大好きな、今年初めて出会ったハルジオンは、いいピンクをしていた。
その年によって明らかに、花たちは種類ごとに大きさ、色つや、数などが違う。
日本全土とは言わないが、統計を取れば一定の地域地域で同じ結果が出ると思う。
去年のハルジオンは元気がなく、元々少ないピンクも、色がだいぶ薄かった。
一番すごかったのが、一昨年のピンクのハルジオン。
どの花をとっても、今年の花の倍はあっただろう。
そして色も見たことのない濃く鮮やかなローズピンク。
(下の写真は一昨年のピンクのハルジオン。この花ほど見事ではなかったけど、
ピンクのものの数もかなり多く見たし、どれも大きくて濃く鮮やかな色だった)
新緑と共に、町の至るところに草が茂り花を咲かせるこの季節。
路地裏の花たちが、一年で一番元気を取り戻す季節。
これからしばらく、そんな子達が目を楽しませてくれるだろう。
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余談だけど、結局帰り着くまで天気はもって、家の前でしばらくうだうだ、
コーヒーを飲んだりしながら犬を外に出したりしていた。
犬のおしっこを水で流して屋根の下に入り、足を拭いていた時、
ふと見ると雨が…。
晴れ女なのでよくあることとはいえ、一瞬、目を疑ったほどのタイミングだった。
今日もありがとう。
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