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2011/06/25

サンダンスリゾート(35)

犬猫、しかも老齢の犬猫家族の多い我が家なので、特に最近は

できるだけ外出もせず、みんなと家にいることが多い私です。

長時間の外出、まして旅行などもってのほか。

 

そんな我が家が、結婚後2度目の旅行、といっても一泊ですが、

15歳も半ばの柴犬モカ、飼育放棄され、うちが引き取ったときにすでに

9歳だったNダックスのチョコ(旅行時は10歳)を連れ、箱根まで車で行ってきました。

 

というのも、某ISPの優待で、サンダンスリゾートという会員制の宿泊制度の

お試し宿泊プランがDMで届いたからなのでした。

いつもならまったく興味を引かれない類のDMだったのですが、

ふと目に留まった、「ペットと泊まれる」という一文が魅力でした。

色々と不安はあったものの、ネットなどで調べても怪しい話は出てこず、

この際だから行ってみようか~!と、元々旅行好きだっただんなさんも賛成。

せっかくなので義理の母も誘い、3人と2ワンでの珍道中となりました。

 

 

梅雨時ということもあり、1週間以上前から、天気予報から傘マークは取れず。

ところがそこで、晴れ女はがんばります。

いよいよ出発、青空でこそないものの、太陽が顔を出したり隠れたり…。

まるで本来の天気と私の呪いのせめぎ合いの様相。

高速に乗って宿に着くまで、ずっとそんな感じの蒸し暑い天気でした。

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さて、宿に到着して部屋へ。洋室和室、ふた間続きの立派な部屋でした。

窓からは広いウッドデッキ、その先は緑と山が見えるのみ。

どこかの会社の保養所だった建物を使っているので、

最初から商業施設として建てたホテルなどとは立地が違うんですね。

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ただ、異常なほどの湿気と暑さのせいで、天井付けの空調の調節が難しく、

どうやっても寒いか暑いかで、厚さで体調を崩しやすいモカが心配でした。

 

 

到着後、優待宿泊条件である説明会を受けてからは自由行動。

近くを散歩しにでかけますが、前述のように奥まった場所なので本当に何もない。

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翌日も同じような天気で、太陽が直撃する車移動は恐怖。

氷をたくさん持ってスタートしましたが、途中の食事や、

目的地の一つである美術館などの駐車が大問題です。

雨のはずの天気も、相変わらず晴れたり曇ったり。

しかも山だけにその入れ替わりがめまぐるしいのです。

1~2分走っただけでこの違い↓

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B29

 

芦ノ湖の成川美術館に向かってこの道を走っていたのですが、

途中左手に気になる石碑のような墓石のようなものを発見。

とはいえ通り過ぎる一瞬のことで、ちらりと見えただけでした。

そのあとすぐにだんなさんが「ちょっと停めてみる?」と言い出したのは、

木造の古い建物が建った何かの資料館の前。

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標識には、『六道地蔵』とあり、建物の右手を見ると、霧に包まれた池が…。

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演出効果もバッチリです。

池自体はけっこう下のほうなのですが、

土手になった横を通る遊歩道のようなものがあります。

わくわくしながら、さっそくそのみちを進んでみました。

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新しく作ったものとはいえ、洞窟のような通路を抜けると・・・。

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まるで別世界、賽の河原のような場所へ・・・。

そして着き当たりには大きな建屋が。これが六道地蔵、

正式には箱根地蔵磨崖、鎌倉時代後期に作られた、

山肌の岩に掘られたお地蔵様だったのです。

好きな方でしたらきっと有名なお地蔵様なのでしょうが、

なんの知識もなく行き当たった私にはスーパーサプライズ!

天候までが味方をして、考えられないほど非日常な光景。

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地蔵堂は巾4.5m、奥行き 7.1m、高さ 9.2m。お地蔵様は3mだそうです。

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こちらの遠景の写真では、偶然にもちゃんと額の白毫が確認できました。

このあと予定の成川美術館に行って晴れ間も出ましたが、

なんといってもこの旅行での突出した思い出は、この六道地蔵でした。

これも偶然というよりは、縁あってのことだと思っています。

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