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2010年4月の投稿

2010/04/11

過去から来た町(33)

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だいぶ久し振りの更新です。
5月末から今にかけて、あらゆる災難が襲ってきた。
加えて今年の酷暑で、ほとんど写真を撮りに外へ出ることができず。

このアルバムのネガ2本も現像だけはしてあったものの、
インデを見ただけでスキャンする気にもなれず、
このままスキャンしなくてもいいや…とまで思っていたもの。

それをこの間ふとスキャンする気になってモニタで見てみると、
インデで見た印象に反して全然好きな写真ばかりで、
そのままお蔵入りにしなくてほんとに良かった…と、胸をなでおろした。

でも、あまりに間が空いたのと、その間に色々ありすぎたのとで、
どれがいつの写真か、カメラがなんだったのかさえおぼろげ。
そもそもいつもなら、1本のフィルムを日を跨いで撮ることすらないのだけど。

とりあえず最初の写真は、前回のハルジオンの翌週だったと思う。
もう一度あのハルジオンが見たくて、というより、
あのハルジオンをうちに植え替えたいと思って出かけてみたのだった。

同じ場所に1本だけ、そのハルジオンは残っていたけど、
1週間経っていたのでさすがにあの日咲いていた花はなく、
周囲のつぼみが花を開いていた。

拉致してこようとスコップまで持って出かけたのだが、
結果的には、アスファルトのわずかな隙間から生えていたので、
掘り返すことは不可能だった。

20b

そしていつものようにすぐそばの公園に行くと、子供たちが遊んだあとに、
1輪のハルジオンが残されていた。

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アルバムはメインサイト路地裏の花たちにて。

 

 

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2010/04/04

monochrome -桜- dream(29)

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予定通り、翌日はAPXを入れて反対方面の桜を。

ここは小さい公園ながらこの木の枝振りが見事で、撮りたい撮りたいと思いながら

背景がうるさすぎるので撮るのを諦めていたが、こんな簡単な解決方法が…。

 

05

 

 

この20年近くでは、地元の公園の中で一番思い出のある場所。

犬の散歩だけでなく、仕事の行きかえりにも毎日通っていた。

 

APXで桜に、期待していた写りにはならなかったが、

確認してみると今までF-1にこのフィルムで撮ったことがなく、

テストの意味でもこのカメラを選んだ。直前まで55にするか迷っていた。

APXに関しては、55で撮ったほうが好みのようだ。

 

12

 

この日は犬たちも一緒に、前日の寝不足もあったので昼過ぎからスタート。

麻布十番のこの公園から、善福寺、元麻布の小さな公園やお寺の桜を巡ってみた。

有栖川公園まで足を伸ばしたが、芝生が大お花見大会になっていたので、早々に退散した。

 

 

前日は晴れ、この日は曇り空だったから、天気のせいもあるが、

モノクロでも前日のSHDとの違いが歴然。

同じ補正値で撮ってこの露出の差には驚いた。

 

18

 

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アルバムはメインサイト路地裏の花たちにて。

 

 

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2010/04/03

HARUJION-ハルジオン-(32)

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早朝、赤坂で桜を撮った残りのフィルム消化も兼ねて、

久し振りに麻布台を回って帰ることにした。

前回きた時は季節的な要素もあって、今ひとつ収穫のなかった道。

この日は午後近くになって空も晴れたので、本来なら途中で帰ってもよかったのだが、

もう少し歩いてみようという気になったのである。

 

撮り始めてすぐに、道端に1本、スッと立った花に目を奪われた。

ドキッとするほど彼女は美しく咲いていた。

ハルジオン。通称「貧乏草」。

もともと私はこの花が大好きだ。1本でも、まとまって咲いていても絵になる。

けれど、この色のハルジオンに出逢ったのは生まれて初めてだった。

しかもブロック塀に沿ってたった1本、長い茎がまっすぐに伸び、

花も大きく立派で、今までに見たどんな花をも凌ぐ存在感を放っていた。

 

もちろんすぐに撮ろうとしたが、そこで気づいた。モノクロフィルムである。

さすがにこの子をモノクロで撮る気にはならない。

一瞬迷ったが、その時残っていた4~5枚のフィルムをその辺りにあったもので消化し、

予備で持っていたウルトラに入れ替えた。

こう書くとたいしたことではないのだが、自分にはとても珍しいことなのである。

4~5枚とはいえ消化するためだけにフィルムを使い切るのも、

帰ろうとしている時にその被写体のためだけに新しいフィルムを入れるのも。

さらに、いつもなら1つの被写体を撮るのは1枚のみなのに、

今回は角度を変えて4枚も撮っている。銀塩では初めてのことである。

それぼほどの魅力が、このハルジオンにはあったのだ。

 

ただ、この写真では、肉眼で見たこの子の素晴らしさの1/100も表現できていない。

念のためのカラーフィルムは持って出かけたものの、モノクロメインだったのでR1を使用。

いつもなら装着しているはずのPLフィルターを、用意するのをすっかり忘れていた。

つまり、カラーで撮ることはまずないだろうと思っていたのだ。

このカメラとレンズで、カラーで撮る可能性がもう少しあれば、PLだけでなく、

クローズアップも持って出かけていたはずなのに…。

それに期限切れの影響もだいぶ出てきてしまっている。

ただ後悔するしかないのだが、それが残念を通り越して無念ですらある。

未練があって翌週も見に行ってみたが、真ん中の子はすでに萎れ、

こんなに濃かった周りのピンクの蕾も、咲くと普通のハルジオンの薄ピンクになっていた。

 

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この、麻布台の立ち退きが停滞した通りから、大久保八幡に上った。

そこでレンズを135/2.5に替え、桜などを撮ってフィルムを終え、帰途についた。

ここにも花見に訪れる客がいるのだろう、地面はシート用に区切られ、照明が用意されていた。

 

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アルバムはメインサイト路地裏の花たちにて。

 

 

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monochrome -桜- dream(30)

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去年購入したフィルム4本のうち最後の1本はモノクロ。

一度テストに出かけたのだが、カメラの故障というアクシデントで

撮りかけのまま没になってしまったフィルム。

なかなか再テストする気になれずにいたのだが、

今年はモノクロで桜を撮ろうと思っていたのでどうせならと使ってみることに。

 

ラッキーのカラーを先にテストしていたので、もっとベタッとした画質になるかと思いきや、

なんとも繊細で優しい印象のモノクロフィルムだった。

翌日にはAPXで撮る予定で、そのイメージがあって余計そう感じたこともあるが、

それを差し引いてもそう思う。今までに使ったどんなモノクロとも違う写り。

ラッキーのカラーは微妙だが、これはリピート間違いなし。

 

07

 

この日はアークヒルズの桜並木を狙っていたので、仕事上がり、寝ずに夜明けを待って出発。

この時期、昼間は賑わうこの並木道も、さすがに人気がほとんどない。

ここの桜は細いが背が高く、見事なトンネルになるので通るだけでも気持ちがいい。

とはいえ桜の写真は少なく、せっかくだからと寄ってみた赤坂の裏道にハマってしまった。

そう遠くはない場所だが、なかなかこちらに遠征する機会がないので。

 

08

 

麻布台を通って残りの数枚を消化しつつ帰ろうとしたら、

思わぬ被写体に出逢って、フィルムを入れ替えてまで撮ることになってしまった。

 

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アルバムはメインサイト路地裏の花たちにて。

 

 

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