ありふれた情景 3(19)
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この頃、高感度のモノクロを増感現像することが続いていた。
このT-MAXはISO3200という超高感度だが、粒子はフジの1600の方が粗いと思う。
しかし、体調がまだ完全ではなく、家の状態も状態だったので、
落ち着いて写真を撮る状況はなかった。だからこの頃のアルバムは写真数も少ない。
このフィルムも1日で撮りきれず、家での写真も含めて3回に分けて撮っている。
そのせいで、使用レンズも不明になってしまった。
最初の日は有栖川公園、最後はフィルム消化のため、
三田小山町や麻布十番の自宅周辺で撮影した。
地味ではあるが、静謐な感じが出る、モノクロで撮る木や草の写真が好きだ。
まさに「写し止める」という雰囲気が出るような気がする。
そしてこの連休明けから、この子は夜もほとんど家にいさせるようになった。
休み中はずっと連れてきていたため、先住犬とも多少は慣れたせいもある。
ところが、ある日仕事から帰ると先住犬が心臓発作を起こし、
それが続くようになってしまった。ストレスのせいだろう。
仕方なく、仕事中は元の飼い主の家の前につなぐことにした。
それでも夜は連れてきて一緒に寝ることができたため、私の心配も少しは軽減された。
ただ、本人の情緒が不安定なのはほとんど当初と変わらず、
激しい興奮状態が続いたり、かと思えば、執着心が異常に強く、
一度くわえたものを取ろうとするとガラッと違う雰囲気で唸ったり、
粗相をして叱った時には飛び掛られ、咬み付かれそうになったりと、
まだまだ不安材料は山のようにあった。
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アルバムはメインサイト路地裏の花たちにて。
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