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2009年1月の投稿

2009/01/24

楽園(35)

2312

 

1月24日、2月7日の2日間。

撮影場所は三田小山町~麻布十番~元麻布~有栖川公園。

 

このアルバムは、1月24日と2月7日に撮ったもので、

場所は三田小山町、麻布十番、元麻布、南麻布(有栖川公園)で、

結構気に入っているアルバム中のひとつ。

 

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今から30年前後昔、私が通っていた小学校は

山道のようにうねった坂の
最初の勾配の曲がり角の突き当たりにあって
その坂沿いには何軒かのマンションが、
今もそのまま 建っている

そのうちの2軒は特に不思議な構造をしていて
坂に平行に、即ち崖に建っている形になるので
1階部分は裏手の崖の下で塀に囲まれ、
2 階部分が坂に面した正面玄関にあたるのだけれど
短い渡り廊下のように宙に浮いたその入り口部分は
今ならあり得ないような雑な取り付け方を してあって
坂道の道路は表面だけが舗装してある

つまり横からのぞいてみると、
アスファルトの表面の下にそのまま土の部分が露出していて
さらにそこからマンションへと繋がる廊下が
工 事中
仮設置
とりあえず
的に
ただの鉄骨で接続されているだけという

驚くべき状態

坂が多く、崖沿いに建物が多いこの付近でも
さすがにその施工は異様だと思う

そしてその崖になった部分は
人が入れないようにガードレールで仕切られている
なのにそこに降りる階段の名残りもあったりする
た だし、その階段が使われていたのは見たことがない

14

造ったものの、使われずじまいになったのだろうか

当時、小学生の子供心に
いつもその光景が不思議でならなかった
久しぶりにじっくりとその構造を眺めていたら
今でもやっぱり 不思議な光景だった

けれど その
入ることを阻まれた崖の斜面には
誰も見向きもせず
忘れ去った
ささやかな 楽園があった

 

 

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アルバムはメインサイト路地裏の花たちにて。

 

 


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2009/01/02

Like a vision(24)

00

 

 

麻布十番、南麻布、元麻布

 

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だ れもいない用のAFと2台持ちで、こちらのMFには久し振りにポジを。

全体にアンダーだが、影の部分が強調されて気に入っている。

 

ポジの描写も、やっぱり独特だな、と改めて思う。

このフィルムがなくなってしまうのは本当に悲しいし、

リバーサル現像、X-process現像ともに使っていたこのフィルムがなくなると、

後継に何を使ったらいいのか路頭に迷ってしまう。

 

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アルバムはメインサイト路地裏の花たちにて。

 

 

 

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About Nobody 2009(28)

02

 

ほぼ

 

だれもいない

 

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第2弾。第1弾はこちら

 

このショットが、意図したわけでもないのに1年前とほぼまったく同じ。

この場所が撮りやすいのだろう。

 

1月2日、時間が遅かったせいもあり、やはり人も車もかなり多い。

今振り返ってこの写真だけ見ていると、奇跡のようだ。

この日はフィルムもテーマに合っていたし、よく撮れていると思う。

シャッターチャンスは本当に一瞬なので、構図やピントを合わせるのも一瞬。

ワンショット1枚の銀塩使いは、こんなときはデジイチがあれば楽なのに、と思う。

 

撮影場所は麻布十番、南麻布、広尾、白金、高輪、六本木。

六本木ヒルズで撮っていたらフィルムが切れ、翌日に持ち越したが、

次の日はまったく撮れず、後悔した。前日なら誰もいなくなっていたのに。

 

特に大変だったのが、魚籃坂下の交差点。

元旦の朝の寒さの中、ひとりでガードレールに座って30~40分も待った。

その甲斐あっていい写真が撮れたのだから報われるが。

 

10

 

この企画、道路を撮るだけでも楽しいうえに、目的意識もあって萌えるのだが、

本当に撮っている間、誰もいなくならない。

そして、

きた!!!!

と思ってシャッター押そうとした瞬間、横道から車か人が出てくるのは当たり前。

この一台さえいなければ・・・

などと思ってると、あれよという間に後続車や人が増え・・・。

そっちに行かないで…そこを曲がって…という心の中の祈り虚しく、

たった一人、一台のために、すべてが振り出しに戻るの繰り返し。

だけどだからこそ、撮れた時の喜びも大きいのだろう。

まさにシャッター切り終えた瞬間に、車や人がファインダーに飛び込んでくる。

 

16

 

歩行者優先 空

 

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アルバムはメインサイト路地裏の花たちにて。

 

 

 

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