汚れた虹(48)
偽りの虹の浮かぶ
その川は汚れている
…君は知っている?
知っているよね
なぜなら君たちは優れているから
美しい場所は失われ続ける
君たちが糧を得る場所は
破壊されるば かり
ただ術もなく
その水に降りるしかない
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このアルバムは、1月19日の麻布十番~六本木~西麻布~南麻布(広尾商店街)と夜の十番商店街、
20日と27日の麻布十番~南麻布~白金~元麻布の写真の中から落着いた感じのものを選択。
南麻布、白金方面も、友達が住んでいたりで訪問頻度は結構高かった。
辺りを歩いたのはこれが久し振りだったので、懐かしい風景もあるが、
見慣れない風景もあってやはりこっちの方も変化しているんだと感じた。
古川、という川は、東京タワーと並んで自分にとっての原風景の一部だ。
昭和の前半までは本当に川に入って泳げたらしいが、
私が子供の頃は汚染がひどく、夏になると元麻布までドブ川の臭いが漂ってきたほどだった。
それがこの10~20年ほどで、綺麗とはいえないまでも、鯉や亀が生息し、
鴨、鷺、セキレイなどの姿が見られるほどには改善された。
やはり夏近くなって湿度の高い日には潮のにおいが町にも流れてきて、
田舎の綺麗な海のにおいとはまったく違うのだろうが、
それでもそれは記憶に染み付いた、自分にとってどこかほっとする香りなのだ。
その川に、綺麗になったとはいえ、まだこんな不法投棄や、油染みが浮かぶ。
それらのものは川に入り、川と同化していく過程で、無言の非難を発していた。
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アルバムはメインサイト路地裏の花たちにて。
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