色褪せた現在-未来の記憶vol.2-(30)
*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*
この日のルートは、麻布十番を一周してから東麻布へ。
日の出前は少しいい色に染まっていた空もすぐに曇り、
早朝の町はすべてが灰色で、暗く沈んでいた。
閉店したショップは知人のもの。今は違う店になっている。
タイガーロープが張られ、綿毛の花がかわいい空き地はとうに駐車場になり、
まるで矢印のような地面のラインも、作りかけの別の駐車場。
パイロンが置かれた、コンクリートが割れた地面は翌週には整備され、
なかなか楽しいカバーだった工事現場にはビルが建ったが、
錆びたえ瓊うえに脚が曲がって傾いている椅子は、
使われているのかどうか確認はしていないがまだここにある。
ラムネの便が置いてあったのは何屋さん?と、
飯倉が地元の主人にあとから聞いてみたが、
昔よくここでラムネを飲ませてもらったものの、
それ以上は要領を得ない情報しか返ってこなかった・・・。
なんということのない風景だか、なぜか一の橋からのこの眺めが無性に好き。
*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*
アルバムはメインサイト路地裏の花たちにて。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント