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2007/06/30

Town of Dawn vol.2(22)

20

 

 

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小山町のシンボルともいえる、大銀杏。

再開発地帯の真っ只中にあり、まさかこれは伐らないよね?

と、祈るような気持ちでいた。

 

ビルが建っても、小さな祠は移されて荒れたままだったが、

銀杏の木は伐られる気配はなかった。それで少し安心していた。

先月、そばを通ったとき、車だったので一瞬だったが、

小さな作業車がいて、この銀杏に何かしているような場面を見た。

 

まさか?

 

今自分の身にいろいろと面倒な問題が起きていて、

銀杏のことはしばらく忘れていた。

 

銀杏は枯れ、伐られてしまったそうだ。

枯れたのはなぜ?

3年前は、こんなに青々と葉を茂らせていたのに。

工事が関係ないわけはない。

御神木であるのに、あんなうち棄てたような扱いをしていたのだから。

 

以前にもこの銀杏を移したら工事に関わった人たちに色々と厄災が起こり、

またもとの場所に戻したと、聞いたことがある。

だから今回は「とりあえず」的にそのままにしていた感があった。

いっそ枯れてくれて、ほっとしている開発関係者が何人いることだろう。

この銀杏が伐られたと訊いたとき、気分が悪くなった。

私には自然に枯れたとは思えない。

だから私の中では、「枯れた」のではなく「伐られた」。

 

 

銀杏の木。

最後にこの木が見たものも、

あの柳と同じく、青い青い空でありますように。

 

 

悲しい。

 

悲しくて悲しくて、やりきれない。

 

 

2010年3月21日 記

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アルバムはメインサイト路地裏の花たちにて。

 

 

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