Town of Dawn vol.1(34)
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6月24日。夏至の翌日の朝焼け。再開発途中の小山町の景色。
もうこの場所からはタワーは見えず、カラスたちの居場所もない。
この日の朝焼けに魅せられて、このあとしばらく私はこの時間帯を狙い、
日の出の時間を調べたり、何度も窓の外を確かめたりして家を出ていた。
けれど、この日ほどの朝焼けに遭遇したのは、この3年では一度もない。
毎年、夏至を挟んだ前後の日は見事な朝焼けが見られる確率が高いらしいのだが、
あいにくと去年一昨年のそのあたりは天気が今ひとつだったこともある。
この場所には、2009年の後半に高層ビルが完成して、
今はとうにこの風景はなくなってしまっている。
この頃は早朝に訪れると、多いときで100羽ほどのカラスが集まっていた。
子育ての時期にもかかわらず、一度もカラスが威嚇する様子を見せたことはなかった。
むしろ親しげに挨拶をし、カメラのレンズを向ける私を少し怖がっていたようだった。
2羽、私になついているカラスがいたので、私のことを知っていたのかも知れない。
カラスの居場所はなくなり、
土地の守り神だった銀杏は枯れて伐られた。
この町は・・・
この国は、いや、地球はこの先、どうなってしまうのだろう。
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アルバムはメインサイト路地裏の花たちにて。
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