『氷の女王が死んだ』
☆オススメ!☆
氷の女王が死んだ/コリン・ホルト・ソーヤー
『老人たちの生活と推理』に続く、カムデンシリーズ第2作目を再読。
改めて考えてみるとドタバタな気もしなくもないが、いや〜、おもしろかった(笑)
推理小説として読むには多少無理があるだろう。
けれど、登場人物たちの個性の豊かさ、その描かれ方は群を抜いていると思う。
そんなところは、私の好きなマクラウドの『シャンディ教授シリーズ』に似ているかもしれない。
超高級老人ホームを舞台にしたこのシリーズ、とにかく登場するおじいちゃま、おばあちゃまが素晴らしく、それぞれの性格の書き分けも見事!
特に主役となる2人の故提督婦人、アンジェラとキャレドニアときた日には、元気と好奇心の塊で、素敵な警部になだめ、すかし、時には厳しく注意されたってものともせず、大はしゃぎの大張り切りでどんどん危険な捜査に乗り込んでいってしまう。
それはもう、『まだやるか!』と読んでいるこっちが突っ込みを入れたくなるほどなのだからあきれてしまう(笑)
それでもこの2人には、図々しいとか、ただの野次馬根性などという言葉は浮かんでこない。
節々に発せられる言葉にも積み重ねてきた人生の重みとか、残された時間を最大限に楽しみたいという気持ちが溢れているような、そんな、かわいくてキラキラ輝いているようなおばあちゃまたちなのだ。
読んでいるうちに、アンジェラ&キャレドニアやカムデンの入居者に会いに、また素敵な食事や環境を味わいに、この架空の老人ホームを訪ねてみたくなってしまうのだった。
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