« 『僧正殺人事件』 | トップページ | 『赤い館の秘密』 »

2004.10.19

『図書館の死体』

tosyokan.jpg
★★★★

図書館の死体/ジェフ・アボット

デビュー作でアガサ賞、マカヴィティ賞最優秀処女長篇賞を受賞という本書。
読む前から、期待もかなり膨らもうというもの。

それでも星が4つという理由を挙げていきたいと思う。
まず、架空の町ミラボーの風景が、今ひとつ浮かび上がってこない。
それから事件の流れが若干細切れな印象で、盛り上がりに欠ける。
自分に疑いがかけられて事件解明に乗り出す主人公にしても、
実際はそこまで切迫した事態ではなく、さほど緊迫感はない。
ロマンスの要素も含まれているが、なし崩し的というか、
あってもなくてもいいような中途半端さを感じてしまった。
中途半端といえば、主人公の性格づけも少々掴みづらい。

と、厳しい批評が並んでしまったが、それでも星を4つ付けたというのは、
逆を言えばそれだけ作品自体の完成度が高いということだろうか。
本格ものを期待して読むと意外と肩透かしを食らう感じだが、
このシリーズの今後に期待しつつ、続けて読んでいきたいと思った。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30452/1711859

この記事へのトラックバック一覧です: 『図書館の死体』:

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)