『瞬間移動死体』
瞬間移動死体/西澤保彦
西澤保彦の初読だった『七回死んだ男』の解説か何かで、
氏の著作の評価について、物によって相当なばらつきがあると
いうようなことが書いてあったのだが、最近その意見に納得している(苦笑)
前述の『七回死んだ男』に唸らされただけに、
『とは言っても、ほかのもそこそこは面白いはず・・・』
と読んできたのだが、、、
本書に関しては、読まなくても損はなかった、という感じ。(苦笑)
確かに瞬間転移(いわゆるテレポーテーション)の能力についての
決まりごとや限度などについての設定は、さすがに隙がない。
だからといって、物語の背景自体がふざけているというか、
極端というか、今ひとつ入り込んでいけない雰囲気だった。
主人公が殺意を持つに至ったとされる発言にしろ、
当たり前すぎるというか、ここでこそ突飛なひねりがあってもいいのでは。
推理の理論などでも、たとえばp300に
「景子をひとり公衆電話へ置いておくための口実」とあるが、
『ええ〜?この人がこういう状況に陥ったら、絶対に警察署までついて来るでしょ!』
と突っ込みを入れたくなる箇所がいくつかあった。
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