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2004.09.03

『放課後』

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★★★★★

放課後/東野圭吾
タイトル、背表紙解説から『青春物はちょっと・・・』と敬遠していた作品。
それでもなんとなく気になって、結局読んでみることに。
そして、そうして良かったと、納得できた作品だった。

舞台が女子高というだけで、主人公は何事にも冷めた視線を注ぎ、
良く言えば冷静、悪く言えば事なかれ主義の男性教師。
登場する生徒たちは一癖もふた癖あり、かつ大人びた部分と
高校生らしさを共棲させている様が絶妙に描かれて、
そう、『押し付けがましさ』がないというのが一番だろうか。
またいつもの東野作品どおり、タイトルの付け方、
文中でのその生かし方も鮮やかというほかない。

さらには刑事もほとんどフルに登場する推理小説でありながら、
最後の最後まで、事件はひとつとして解決しない。
とはいえ謎解きとしての幕は綺麗に引かれているから、
謎が残ったままということではない。
読後に残るのは、張り詰めた透明感、とでもいうところか。
この物語の本当の部分は、最後のページから始まるのかもしれない。

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